耳下腺(唾液腺)造影とシンチグラム

唾液腺の携帯や機能に異常がないか、画像によって診断する検査です。

唾液腺造影
唾液腺導管内に挿入されたカテーテルから、腺体内に造影剤を注入し、エックス線撮影することにより、内部の形態を調べる検査です。

唾液腺シンチグラム
テクネシウム(99mTc)というラジオアイソトープ(RI:放射性同位元素)を静脈注射し、それが血液内から唾液腺に摂取され、唾液とともに分泌される経過を画像化するものです。コンピュータ処理により、唾液腺の機能を定量的に測定して判定できます。この検査は、次の理由で唾液腺造影が行えない場合に選択されることが多いようです。

検査を受けるときの注意
唾液腺造影の場合は、ヨード過敏症、重度の甲状腺疾患、肝臓疾患、腎臓疾患などのある人に行えません。造影剤を注入する際には痛みはともないませんが、顔を動かすと正確な撮影像が得られないので、注意が必要です。造影剤の注入後、唾液腺部の腫れがみられますが、数時間以内で消えます。

唾液腺シンチグラムの場合は、造影に比べて検査時間がやや長くなりますが、苦痛はほとんどありません。しかし、放射性物質を使用するために、検査の第1選択とはなりません。

検査によってわかる病気
シェーグレン症候群、慢性唾液腺炎、唾液腺症、ミクリッツ症候群など。シェーグレン症候群は、唾液腺造影でみられる、特徴のある画像から確認できます。

唾液腺シンチグラムでは、唾液分泌機能の低下によるドライマウスが判定できます。また、シェーグレン症候群では、免疫・血清学的検査で、抗SS-A抗体、抗SS-B抗体、リウマチ因子、抗核抗体などの自己抗体が陽性になります。

口唇生検や、上記の検査などを総合してシェーグレン症候群と確定診断されたら、専門医による内科的治療や経過観察が必要です。この病気は難治性で、悪性リンパ腫平衡する可能性も報告されています。また、二次的疾患の予防・管理のため、眼科や歯科で定期検査を受けることも重要です。

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