口唇裂と口蓋裂の治療

口唇裂や口蓋裂の治療は、1回にまとめて行うと体への負担が大きく、また成長に合わせて行う必要があるため、段階的に行われます。手術の時期や方法は、医療機関で異なりますが、大まかな目安は以下の通りです。

唇の裂け目
生後1ヶ月を目安に、裂け目を縫い合わせます。この時期は、顔の骨や軟膏が柔らかいので変形を直しやすく、体への負担が少なくてすみます。また、手術後の傷痕が比較的残りにくいという利点もあります。

口蓋の裂け目
1歳〜1歳半ごろに、裂けた部分の粘膜や筋肉などを縫い合わせます。上あごがある程度発育してから、言葉を発し始める前に手術を行います。

歯茎の裂け目
5〜8歳ごろに歯茎の骨のかけている部分に骨を移植します。永久歯が生え始める前に行うことで、歯並びやかみ合わせが悪くなるのを防ぎます。主に本人の腰骨を移植しますが、細菌は、血液や骨髄液など自分の骨以外の組織から骨を再生して移植する、体の負担が少ない方法の研究が行われます。

治療には、以下のさまざまな分野の専門医が連携するチーム医療が重要になります。

形成外科
最初に受診して、基本的な治療方針を決めます。唇や口蓋、歯茎の手術を行い、手術前と手術後の管理を行います。

小児科
口唇裂や口蓋裂では、それに伴う合併症や、生まれつき内蔵などに病気があったり、成長が遅い場合があります。形成外科医と連携して、その発見と治療にあたります。

矯正歯科・口腔外科
虫歯の予防や歯並びの矯正治療、母親の哺乳の指導などを行います。

耳鼻咽喉科
口蓋裂の子供は中耳炎にかかりやすいため、その治療を行います。また、言語聴覚士が発音の指導にあたります。

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