各メーカーは、ピカピカの白い歯をした芸能人をテレビCMに起用して、自社製品の優秀さをアピールしています。繰り返し見ているうちに、歯磨き粉さえ使って歯磨きをすれば、自然に歯垢がとれ、虫歯にも歯周病にもならないんだ、という錯覚を抱いてしまうと思います。
しかし、歯垢は薬剤ですぐに溶解するような状態で、歯に付着しているわけではありません。歯ブラシが当たらなければ落ちないのです。
ですから、どのメーカーのものを選んでも大きな違いはないといえます。ただ、虫歯のことを考えると、フッ素入りの歯磨き粉を選んだ方がよいでしょう。
日本ではフッ素を生活用水に添加して虫歯予防に活用していませんが、アメリカでは6割以上の国民がフッ素入りの上水道を利用しています。そのためか、虫歯の発生率は激減し、日本人より砂糖の消費は多いにもかかわらず、虫歯保有率ははるかに少ないのです。
(アメリカの5〜17歳で虫歯がない子供は50%で、日本の子供ではわずか6%)。
幼児期にフッ素のうがい薬や歯磨き粉を利用していれば、微量のフッ素が体内に吸収されるので、乳歯の下で形成されている永久歯も丈夫になります。
また、歯肉が下がって歯の根の表面が露出してしまった人にもフッ素入り歯磨き粉の使用をオススメします。根の表面はエナメル質に覆われていないので、耐酸性が弱いからです。
ちなみに、現在販売されている歯磨き粉の8割は、フッ素が含有されています。