虫歯になった歯をドリルで削って治療するのは当たり前…と考えられてきましたが、近年はドリルを極力使わずに、健康な歯を最大限に残して虫歯を治すという、歯医者嫌いの方(まぁ、「大好き!」という人もいないでしょうが 笑)には夢のような治療が注目されています。それが「カリソルブ」という薬剤を用いた科学的な方法です。
カリソルブは北欧スウェーデンのMediTeam社が開発した、次亜塩素酸ナトリウムとアミノ酸などを主成分とする混合溶液で、象牙質の虫歯部分に塗ると、虫歯部分のみが軟らかくなるので、それを専用の器具で除去して、開いた穴に詰め物をします。
このような画期的な治療法のうえ、副作用やアレルギーもありません。歯科用材料としては厚生労働省の承認を受けていますので、安全性の問題もクリアしています。
カリソルブによる治療法のメリットしては、なんと言ってもドリルでガリガリと歯を削ることがほとんどないため、精神的・肉体的な苦痛が極力少なくてすむということです。
また、虫歯治療を怖がってなかなか歯医者さんへ行こうとしない子供たち、その親御さんにも朗報ですよね。さらに、麻酔を使用しなくてもすむので、心臓病などを患って麻酔を使うことができない方の治療にも適しています。
ただし、C1、C2程度の軽い虫歯(参照:虫歯の症状と進行)、つまり虫歯の進行がエナメル質と象牙質にとどまっている場合のみ有効で、神経まで達している重度の虫歯の治療には使えないという欠点もあります。
なお、この治療法には保険が適用されませんので、医療費は全額自己負担(6500〜10000円前後)となります。