舌に物理的な刺激が繰り返されて潰瘍ができます

最初は、舌の表面がざらつく程度で目立ちません。進行していくうちに、舌の縁が痛い、ただれている、食べ物がしみる、しこりがあるなどの症状が現れ、潰瘍ができ始めます。

さらに舌がうまく動かなくなり、そのため、話したり食べたりすることが困難になってきます。頚部への転移が多いがんで、頚部リンパ腺も早いうちから腫れてきます。女性より男性に多いがんです。

入れ歯のほか、歯並びが整っていなかったり、治療の状態が悪く、歯が尖った部分がある場合に発症しやすくなります。こうした刺激が繰り返されることによって、小さな傷や潰瘍、しこりができ、それが誘引になるとみられています。

また、熱いものを食べてできたやけど、刺激の強い食品の継続的な過剰摂取、習慣化した飲酒・喫煙もがんの発生を促進します。

ごく初期であれば、放射線治療を中心に行います。進行がんには手術療法と放射線治療を併用します。手術は、舌の部分切除や全摘出、下あごを含めた切除など、程度によって選択されます。

大部分を切除した場合は、ものが飲み込めなくなるので、再建手術が必要となります。再建術においては通常、本人の前腕部や腹部の筋肉、皮膚などの組織を切除して、欠損部に合わせた皮弁をつくります。