歯や歯周組織への影響が、まず心配です

不正咬合は体にさまざまな影響を与えます。まず考えられるのは、歯磨きが隅々まで行き届かずに、虫歯や歯肉炎になりやすいことでしょう。また、人は唾液を分泌することで、自然に歯の汚れを落としています。歯並びが悪い人は、唾液の流れが損なわれてしまい、虫歯や歯肉炎に一層なりやすいといわれています。

よくかめないことによる全身的な影響
不正咬合で食べ物がよくかめないと胃に負担がかかる上、唾液の分泌も少なくなり、唾液中に含まれている消化酵素が働けずに消化力が弱くなります。また、かみごたえや歯ざわりが十分に味わえず、食べる楽しみも半減してしまいます。

一方、スポーツ選手などは、奥歯を強くかみしめることによって、瞬発力や集中力を高めます。成人男子では、臼歯部で、およそ人の体重に相当する50〜70kgの力を出すことができることがわかっています。十分にかめない人は、その力を発揮することができません。

歯が折れたり、粘膜を傷つけやすい
歯並びがデコボコだったり八重歯が生えていたりすると、歯が粘膜や歯肉に当たって、傷つけてしまうことがあります。例えば、子供が転んで、上の前歯を折ったり、歯が抜けてしまったりすることがあります。特に出っ歯の歯並びの場合は、注意する必要があるでしょう。

将来的な歯科治療への影響
歯並びを悪いまま放置しておくと、将来的に歯がなくなったとき、ブリッジをかけたり義歯を入れるなどの歯科治療がきちんとできないことがあるということも、忘れてはいけません。

そのほか、咬み合わせがずれていたり、奥歯がないと、肩こりや頭痛の原因の一つになることもあります。

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