現代人の顎が小さくなっているのも原因の一つです

不正咬合の原因の一つとして、まず遺伝的な影響が考えられます。例えば親が受け口であれば、子供が父親似か母親似になって、受け口になりがちだということはいえるでしょう。

顎の問題
生まれてからの環境が原因になる一つとして、歯が並ぶ顎の大小によるものがあります。つまり、歯に対して顎が大きいと、歯と歯の間に隙間ができてすきっ歯になり、逆に顎が小さくて歯がきれいに並びきれないと、デコボコした歯並びになります。

日本の食生活が欧米化し、ハンバーグなどに代表されるような、あまりかまなくてもよい料理(軟食)が増えた結果、近年子供たちの顎が十分に発達せず、小さくなってきています。

一方、歯は大きくなる傾向にあり、小さい顎に大きな歯が並びきれなくて、子供たちの歯並びが悪くなりました。このことは今、多くの歯科医が憂慮している問題で、かむ回数を増やす食事が望まれているのです。

虫歯による影響
虫歯、とくに乳歯のときの虫歯も、歯並びに影響を与えます。意外に知られていませんが、乳歯は永久歯がきちんとした位置に生えてくる道案内役です。

それがひどい虫歯になっているのを放置したり、抜歯して隙間ができていたりすると、永久歯が正しい位置に生えてこれず、斜めに生えたり、ずれて生えたりすることがあります。歯並びが悪くなるだけでなく、咬み合わせも狂いがちです。

いずれにしても、歯には皮膚のように自分の力で傷を治す力はありません。乳歯のうちからキチンと歯磨きをする習慣をつけ、早めに虫歯を治療して、永久歯になったときに、悪い歯並びにしない注意が必要です。

口呼吸や生活上の悪い癖
例えばアレルギー性鼻炎や扁桃肥大などで、口呼吸するために起こると考えられる不正咬合もあります。いつも口を開けていると、歯を唇で押さえる力が弱くなって舌の位置が変わったり、筋肉のバランスが崩れて、受け口や出っ歯の原因になることがあります。

生活上の癖としては、例えば幼児期に指しゃぶりを長く続けていると、指の押す力が歯を動かし、開咬や出っ歯の原因となります。

前歯で下唇をかむ癖、ハンカチをかむ癖なども開咬につながり、片方ばかり頬杖をつく習慣を続けると、下あごをゆがめることがあるので、両親の注意が望まれます。

関連記事
不正咬合の種類 不正咬合の影響