矯正装置をどのくらいつけるかは、ここの患者さんによって違いますが、永久歯列全体を矯正する場合、本格治療で使われるマルチブラケット装置(写真参照)をつけている期間は、2〜3年が目安です。
年齢が30歳を超えている患者さんなら、3年くらいはかかります。また受け口など、成長を見ながらまず早期治療し、いいタイミングで本格治療をする場合などは、合計すると期間がもっとかかる場合もあります。
保定装置の必要性
本格治療が無事に終わって矯正装置をはずしたら、すぐ保定装置をつけます。保定装置には、1.移動させた歯は、当初は、まだ不安定な状態で、放っておけば治療前の環境に戻ろうとします。それを動かないようにする役割と、2.新しい環境に周りの組織がなじむために必要な時間、歯を安定させる役割があります。
補足すると、治療前の環境は、歯にとってはそれなりに居心地のよかった状態です。とくにねじれていた歯は、歯は動いても根の周りの繊維(歯周繊維)は曲がった状態でついているわけですから、ゴムに引っ張られるように、少しずつ戻ろうとします。
そういう場合には、保定装置をつけたり、歯の裏側にワイヤーを接着剤でつけて、歯が安定するまで押さえておくということをします。また、上下一体で顎を押さえておく、シリコンゴムでできたマウスピースのような保定装置(トゥースポジショナー)を使う場合もあります。
保定装置の期間
保定装置を何年ぐらいつけるかは、本格治療をしたケースで、1〜3年です。歯は食事で間で使っているわけですから、少しずつ擦り減って動いたり、ずれたりします。虫歯で歯がなくなったり、歯周病や華麗現象によっても、骨の支えが弱くなり動いてきます。
ですので、保定期間終了後も、安心のためには、毎週1、2回、夜だけでも装置をつける週間が望まれます。