矯正歯科治療をためらう理由として、「痛いのでは」と心配する人も多いことでしょう。確かに矯正装置をつけたときには中学生ぐらいで2〜3日、ワイヤーを交換したときには1〜2日ほど、鈍い痛みや歯が浮いた感じがないわけではありません。
そのために、矯正歯科治療に関する調査などでは、よく「負担に感じたこと」で、治療中の痛みが挙げられています。
けれども、ズキズキする痛みでは決してありません。食事の時に固いものを食べると感じる程度の痛みや違和感があり、言い方を変えれば、何かに集中しているときには忘れる程度のものです。
宇宙ロケットの開発から誕生した、超弾性形状記憶金の細いワイヤーを使い、矯正装置すべてに最新技術が導入されている現在、痛みによる生活の支障はほとんどないといってよいでしょう。
とはいっても、年齢によって痛みの感じ方には差があり、個人差もあるので、人によっては「痛み止め」を飲まなければならないこともあります。また、例えば塩湯を口に含むと楽になるなど、痛みへの対処法は、装置の入った日に矯正歯科医や歯科衛生士が良く説明してくれるでしょう。
慣れるまでは、装置が口に当たって粘膜が少し傷ついたり、口内炎になったりすることもありますが、そういうときには、装置の出張ったところに柔らかいワックスなどをつけます。
いずれにしても、治療のステップが進むにつれてそのような反応自体が少なくなり、また患者さんもなれて、次第に気にならなくなります。
治療中の歯磨きは大切です
矯正装置は、歯の表面に凹凸のある器具がつくわけですから、食べ物のかすが付着しやすくなります。歯磨きをしないと食べ物や歯垢がたまり、虫歯の原因になるので、口の中を綺麗に保っていくことは、患者さんの責任といえるほど重要です。