歯周病菌が肺に入り込むと肺炎の危険性があります

65歳以上の高齢者の死亡率は肺炎がトップなっていますが、東北大学が行った調査によると、口の中が清潔な高齢者では肺炎になるリスクがそうでない人に比べて非常に低かったという結果が出ています。

歯周病菌の含まれた唾液や胃から逆流した胃酸が、誤嚥(誤って飲み込む)によって肺に入り込んで炎症を起こすものを「誤嚥性肺炎」といいます。

口の中は、常に36〜37度に保たれており、食べかすなども多いため、細菌にとってはこの上ない繁殖場になっています。さらに、高齢者は歯周病菌にかかっているケースが多く、より細菌が増えやすい状態にあります。また、唾液の量も減っているため、口の中の食べかすなどを洗い流す働きも弱くなっています。

高齢者は食べ物を飲み込むときの反射(嚥下反射)や、起動に何か入りそうになったときに咳をして外に出そうという反射(咳反射)が低下しているため、気管に細菌が入り込みやすい状態にあります。

誤嚥性肺炎を起こした患者の肺からは、高い確率で歯周病原因菌の嫌気性グラム陰性棹菌などが発見されることから、歯周病と肺炎は深い関係にあると考えられているのです。

予防のためには、歯磨きを丹念に行って口の中を清潔な状態にして、飲み込まれる唾液に含まれる細菌の料を、少なくすることが大切です。

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